多彩なロボットに興味津々 ロボットアイデア甲子園栃木大会(上)

多彩なロボットに興味津々 ロボットアイデア甲子園栃木大会(上)

FA・ロボットシステムインテグレータ協会(SIer協会)と日本ロボット工業会による「2022ロボットアイデア甲子園」の栃木大会が2022年8月20日(土)と9月3日(土)、栃木県小山市のスマラボ小山で開かれました。「ロボットって何?セミナー&見学会」と称してロボットの仕組みや歴史などに関する座学とスマラボの見学にあてた初日の様子をリポートします。

まずは基礎知識を勉強

「ロボットアイデア甲子園」は、高校生や高専生、専門学校生など、10代の若者に産業用ロボットを実際に見てもらい、新たな使い道についてのアイデアを考えてもらおうという大会です。2019年に本格スタートし、スマラボ小山で地方大会が開かれるのは今回が3回目。ただ今年は他のイベントと日程が重なったこともあり、1校6人と例年よりやや少なめの参加者を迎えての開催となりました。新型コロナウイルスの感染拡大により、昨年は全国大会が中止となったこの大会。今年もまだコロナ禍は終わっておらず、受付に消毒用アルコールと検温機を準備しました。

最初は会議室でのセミナーからスタート。弊社の社員が講師役となり、日本と海外でのロボットのイメージの違いやロボットの構造・歴史などの基礎知識について説明しました。そこそこの時間をかけたのですが、みなさん真面目で熱心。集中力を途切らせることなく、最後まで耳を傾けていました。

講義の途中、ロボットの構造を説明するパートでは、参加者にロボットのミニチュアフィギュアが配られる場面も。早速手に取ってみて興味深そうに動かし、軸数(可動部の数)を数えるなどしていました。

実際にロボットの動く様子を見学

続いてスマラボ小山で実際にロボットが動く様子の見学です。日常生活ではロボットを目にする機会は滅多にないだけに、みんな興味津々。それぞれの装置がどういう動きをするのかやそのための制御の仕組み、各ロボットの特徴などについて説明を受けました。一口に産業用ロボットといっても用途別にさまざまな種類があることや、狙い通りに動かすためにいろんな工夫をしていることに驚いた様子でした。

それぞれの装置の前では、スタッフから参加者に「いくらぐらいすると思う?」と質問が飛ぶことも。参加者は初めのうちこそ首を傾げていましたが、終わりの方ではおおよその感覚がつかめてきたのか、近い額を言い当てる場面もありました。

業界の現場を学んだうえでアイデアを作成

見学の後はもう一度会議室に戻ってセミナーです。近年の業界をめぐる状況や我々ロボットSIerの仕事の魅力などについて説明を受けました。

最後に自分のアイデアを提案用紙に記入します。実際にロボットを見たことでイメージが広がったのか、予定していた時間を超えて熱心に書き込む集中ぶり。用紙いっぱいにアイデアを展開し提出してくれました。このうち審査員による書類審査を通過した数名が、後日の「発表会」でのプレゼンに進みます。

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【投稿者・お問い合わせ】
新エフエイコム株式会社 ライター 竹花 周
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