オフィスエフエイ・コムの「自動化システム特別展示会」が10月18〜22日、栃木県小山市のスマラボ小山で開かれました。当初は9月の開催を予定していたものの、コロナ禍の緊急事態宣言の延長による延期を経て、ようやく約1カ月遅れで開くことができました。日程の変更にもかかわらず、5日間の期間中に延べ24社、67人の方にご来場いただき、無事全日程を終えました。会場にお越しいただいた皆さま、本当にありがとうございました。
異なる特徴のAGVに加えAGFの動画も展示
今回の展示では、前回の展示会に続き3種類の無人搬送車(AGV)がそろいました。床面の2次元コードを読み取って動く中国製のもの▽同じ仕組みの国産のもの▽人を追尾して走行したり自動運転機能で自律的に走行したりできるもの——と、それぞれに特徴を持った多彩な内容です。スペースの都合で走行エリアは1機種分しかとれませんでしたが、走行エリアのない機種も展示スペース内で少しだけ動かすなどして、実際の稼働の様子を見ていただくことができました。
さらに今回は初めて、無人搬送フォークリフト(AGF)もご紹介しました。残念ながら実機は展示できませんでしたが、会場中央のモニターで動画を流し、性能を見ていただきました。最近は倉庫、工場を問わず物流関係のご相談を多くいただいており、多くの来場者の関心を集めていたようです。
3Dプリンタなど初お目見えの展示も
今回の変わり種は3Dプリンタで、今年度のスマラボ小山の展示会では初の展示です。試作の製作に使える他、ロボットハンドを作るのにも活用できます。3Dプリンタは近年利用が広まってきており、グループ会社のロボコム・アンド・エフエイコムも福島・南相馬工場に樹脂や金属の造形ができる3Dプリンタをそろえています。とはいえ実際に動いている様子をゆっくり見られる機会はまだそれほど多くはないこともあり、興味深そうに眺める来場者の方もいらっしゃいました。
会場では樹脂製の調味料入れを実際に造形しているところをご覧いただきました。ねじれたような外観やふたをしめるためのねじ山など、複雑・繊細にみえる形状も難なくかつ正確に仕上げていました。この調味料入れは、希望者にお持ち帰りいただきました。
カメラシステム内蔵の協働ロボットも今回が初の展示で注目を集めていました。人工知能(AI)技術を使った画像検査のデモを実際にやってみせたり、人が近づくと動くスピードがぐっと遅くなる様子を実演してアピール。来場者からの質問が相次ぐ場面もありました。
他にもおなじみのスマラボ小山の常設展示物もフル稼働でお客様をお迎えし、来場者からの質問をいただくなどしました。来場者の皆さんには、ノベルティとしてロゴ入りボールペンや会社のハンドブックをお持ち帰りいただきました。
来場者からは、東京や福島・南相馬のスマラボも見てみたいなど、貴重なご意見をいただきました。いただいた参考にしながら、今後も引き続き魅力ある展示会を企画していきたいと思います。