今回は2022年3月に行われた国際ロボット展のブース展示についてご紹介させて頂きます。
データ通信規格を超えてシステムを統合するミドルウェア
生産ラインにはロボットをはじめとする各種FA機器が混在するため、その上位のアプリケーションも通信インターフェイスがばらばらに存在しています。それらを統一的に管理したいニーズがあったものの工数面などのハードルが高く容易ではなかったのですが、そのシステムの一元化を実現したミドルウェアがORiNです。
ORiNはOpen Resource interface for the Networkの略で、2002年に一般社団法人日本ロボット工業会が提唱し、以降はORiN協議会によって管理・維持がされています。
今回の国際ロボット展では、ORiN協議会全体ブースの中に、弊社独自のブースも出展させて頂くことができました。早速その様子を見てみましょう。
手がけた南相馬デジタルファクトリー構築に仕組みを採用
弊社では、主にパネルと動画モニターとロールアップバナーの展示を行いました。2021年にOPENしたグループ会社のロボコム・アンド・エフエイコムの南相馬工場において、システム設計を担当しました。
この南相馬工場はデジタルツインやAI見積もりなど最先端の技術を駆使したデジタルファクトリーで、工場内のロボットシステムから自動搬送機・加工機、さらにはエネルギーマネジメントシステム・廃棄物管理などの工場内のあらゆる仕組みをORiNにて一元的に統合しています。
これにより、収集したデータをクラウド上にあげ、分析結果を生産ラインに戻して、工程の改善に活用することができます。また、最先端のエネルギーマネジメントシステムは、昨今話題となっているカーボンニュートラル対策に有効で、動画内ではその仕組みについても触れました。
産業用ロボットの遠隔操作を可能にする5G実証実験展示も
また、今回のORiN協議会のブースでは、弊社も参画した5G実証実験の成果の展示も行われました。この実験は、複数メーカーの産業用ロボットをORiNでつなぎ、高速通信規格「5G」を用いながら、遠隔のPCから操作を行なったものです。弊社はシステム構築・ソフトウェア開発に協力しました。
昨年6月に発表したプレスリリースは下記よりご覧いただけます。
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最後までお読み頂きありがとうございます。弊社では工場のシステム構築に幅広い知見がございます。
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