今回は2022年3月に行われた国際ロボット展の三菱電機ブースにて弊社が協力を行ったロボットシステムについてご紹介させて頂きます。
「ものづくりDX」のイメージは付きづらい?
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは「デジタル技術を用いることで、生活やビジネスが変容していくこと」ですが、製造業において実際の「もの」を作る現場とデジタル技術が融合するイメージはなかなか付きづらいのではないでしょうか。
そんな中、三菱電機のブースで展示されていたのはマウスの組立システム。このシステムを通して、「DX × Smart Factory」のコンセプトを提案していました。
ロボットが目の前で次々とマウスを組み立てていく
まず、AGVと協働ロボットで運ばれた部品がコンベア上に設置され流されると、基礎組立〜カバー組立〜ネジ締め〜部品組立〜刻印・検査工程まで、5台のロボットが流れるようにマウス組立の工程を達成します。
その後、検品を経て梱包された製品はお客様の元へと届けられるシステムです。弊社では組立の内2工程と梱包工程のロボット機器設計・調整を行いました。
実は、このマウスは来場者がカバーや刻印ネームを任意に選べ、出来上がったマウスを持ち帰れる仕組みになっているんです。
なぜ、こんなに効率的なものづくりを行えるかというと、その秘密は上位システムにありました。
ハードとソフトの融合が織りなす生産の最適解
このシステムには三菱電機3Dシミュレータ「MELSOFT Gemini」及び監視統合ソフトウェア「GENESIS64」が使われており、弊社がシステム設計を担当しました。
これらを導入することで、デジタル上に作られた工場で事前にマウス組立のシミュレーションを行いながら生産を予測したり、生産ラインへの反映を行ったりすることができます。
また、ロボットの稼働状況や生産効率を常に監視することで予知保全も可能になり、効率的で持続的な生産ラインを構築することが可能となります。
このロボットによる自動化と、ITによる生産効率化の二つが合わさった姿が、まさに今回の展示システムで体現している「ものづくりDX」の姿なのです。
スマートファクトリーに手を付けるには?
「ものづくりDX」のあり方がどのようなものか分かったのは良いけれど、何から手をつければ、、。弊社に寄せられる中小規模企業様からのご相談によくありがちなケースです。
いきなりスマートファクトリーを実現するのは確かにハードルが高いように思われるかもしれません。予算や必要性に応じてまずはスモールステップから取り組む必要があります。
ですが、予算やリスクなどの理由のみで判断し部分最適で失敗しないよう、「本当にDXを進めるにあたって、取り組むべき自社の課題は何か?」をまずロボットSIerと一緒に考えるのがおすすめです。
そのためには、構想設計から実際のロボット機器設計、に加えてITシステムの構築まで一貫した知見を持つロボットSIer(システムインテグレーター)に相談してみるのが近道と言えるかもしれません。
まずはロボットSIerに相談してみる
最後までお読み頂きありがとうございます。製造現場の自動化におかれまして各社によって事情は様々かと存じます。
「自動化にあたって必要なステップは?」
「こんな自動化できるのかな?」
「スマートファクトリーに興味がある」
「ロボット導入でのメリットやコストは?」
など、ご不安に感じられていることを、工場から倉庫まで国内外3,000工場以上の自動化実績を持つわたしたちにまずはお気軽にご相談ください。
詳しい解説やバーチャルブースで振り返る!
三菱電機の2022国際ロボット展出展ブースの情報は下記からご確認いただけます。
新エフエイコムへようこそ!
【投稿者・お問い合わせ】
新エフエイコム株式会社 広報企画/デザイナー 杉本 美樹
E-mail: m.sugimoto@s-facom.jp